子宮外妊娠の「手術」を甘く見ていました。
傷も小さかったので、当時は包丁で指先を切ったくらいの感覚です。
しかし手術というものは、そんなものじゃありません(考えてみれば当たり前です)
今回は子宮外妊娠の手術後、怖かった体験についてお話します。
この経験をもとに書いています
- 当時27歳、はじめての妊娠で子宮外妊娠になる
- 生理が遅れて16日目に倒れ、死にかける
- おなかの出血量は1600gで、輸血寸前でした
子宮外妊娠の手術後、傷口が痛い!
少し体を動かすと傷が痛んだのですが、1番つらかったのがトイレでした。
こんなに生活への支障が出るのだと感じた1日になりました。
手術から2日後、朝の体調
ちょっとその前に、朝の体調をご報告。
朝起きると熱は38度近くありましたが、前日とくらべて体が軽くなっていました。
一晩でなにが起きたのかと思うくらい別物の体になっていて、にんげんの体ってすごいな!と感心。
ごはんを食べると、鉄剤の点滴をしました。点滴に慣れてきたとはいえ、気分のいいものではないですね。
注射が大の苦手なわたしは、毎回針が刺されるところを見ないようにして耐えていました。
【恐怖体験】トイレ
まったく予期していなかった難関、それがトイレでした。今までからだを起こすときにキズは痛みましたが、トイレで困るなんて想定外です。
そしてついに大をするタイミングがやってきました。おなかにクッと力を入れると、キズが痛みます。お腹にはあるキズは1㎝×4か所ですが、力を入れたら裂けるのではないかと思いました。
トイレの最中におなかのキズが裂けて、看護師さんを呼ぶなんて絶対にいやです。トイレの最中を見られるなんて、はだかを見られるのと一緒です。
たぶん10分以上はキズと戦ったと思います。腹筋に力を入れすぎないように、慎重に慎重におこないました。無事戦いを終えると、久しぶりになにかをやり切った気持ちになりました。
個室に戻れる!
まだ37.8℃の熱があるわたしは、早く涼しい個室で過ごしたいと思っていました。
すると看護師さんが「個室が空きましたよ~」と素敵なお知らせ。「やっと個室に戻れる!!」と心から嬉しかったです。
ただすぐには移動できないようで、家族が到着してから移りました。
大部屋では面会中に小声で話さないといけないし、話の内容も聞こえてしまいますからね。家族がまだいる時間に移動できたのでよかったです。
6時間かけてお見舞い 心配性な母
わたしの家族は6時間かけてお見舞いにきてくれました。
昨日は体調が悪く来てもらうのが申し訳ない気持ちがでしたが、久しぶりに会えると思うと体調も良くなってきた気がします。
狭くカーテンで仕切られた空間で「体調どう?」なんて話をして、お見舞いをもらいます。
ふだんプレゼントなんてくれない兄弟からもハーバリウムをもらい、家族っていいなと思いました。
面会中、個室へ移動
ついに個室へ移動できると連絡がきました。家族には一度広間に出てもらい、私はベッドに乗って移動します。
個室では自然と明るい話題で盛り上がりました。予定の面会2時間は、あっという間に終わりです。
家族のパワーは偉大でした。遠いところ来てくれてありがとう。
残された夫とわたしは2人でクロスワードをやりました。夫はわたしの体調のよさを見て、「昨日が10なら今日は85だな」なんて言っていました。
わたしも自分自身の回復の早さに驚きです。きっと家族がきてくれたからですね。
この日は睡眠薬なく眠ることができました。
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